当社の食品安全性熱可塑性素材は、世界中の食品製造および包装機器で使われています。
規制当局や食品安全機関と定期的に協力し、当社の幅広い製品の食品との接触について承認を受けています。当社が取り扱うポリマーのポートフォリオ全体でコンプライアンスを確保していますので、食品機器メーカーに食品安全性プラスチックの幅広い選択肢を提供することができます。
コンサルティングやコンプライアンスのドキュメントを提供するだけでなく、特定の基準を満たすために追加のテスト・検査・認証を必要とする場合は、お客様との協力の下、食品安全性を確保する新たな配合を開発することもあります。
当社は、食品接触用途で使用される素材に関する以下の機関およびその規制について豊富な経験があります。各規制のポリシーの概要を以下に示します。 さらに、Underwriters Laboratories(UL)、American Bureau of Shipping(ABS)、ASTM International、および多くのグローバルメーカーとの間には、当社の特定の食品グレード素材のリストが定められています。
EU食品規制に準拠したプラスチック素材
規制(EU)10/2011により、製品の安全性を確保
歴史的に、EUの食品接触用途で使用されるプラスチックは指令2002/72 / ECによって規制されていました。食品生産プロセスをより適切に監視していくために、欧州連合はこの指令を2011年5月に規則 (EU) 10/2011に置き換え、改訂しました。これらの規制には、移行のためのより厳しいテスト条件が含まれており、EUのすべての加盟国に適用されました。
MCAM製品のすべての注文には、適合宣言書が付いています
三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズでは、各製造工程を徹底的にテストし、文書化しています。MCAMの食品安全性素材は、すべての製品にEU 10/2011の適合宣言書(DoC)が添付されます。DoCは、完成品からその原材料のバッチまで、プラスチック製品の完全なトレーサビリティを保証します。
このトレーサビリティは、現代の食品加工において法律で義務付けられています。 各製品には、材料タイプ、製造ロット、サイズが記載されています。 各DoCは、DIN EN 10204-2.1で定められた材料試験報告基準に従って作成されています。
当社の素材と特注の加工完成部品は、Good Manufacturing Practice(GMP)のガイドラインに従って製造されています。GMPガイドラインは、食品の製造とテストに関する品質システムの一部です。
GMPガイドラインを遵守することで、食品グレードのプラスチックが最高の品質保証基準に準拠することが保証されます。原材料の選択から完成部品までをすべて文書化することで、完全なトレーサビリティが可能になり、お客様の製品管理をサポートします。
米国食品医薬品局は、製造された素材が食品と接触して使用できるかどうか、およびその使用方法を監督しています。適切な使用の定義は、政府規制CFR 21に基づいて毎年発行される一連の規制に記載されています。
FDA承認の食品接触素材は、組成、添加物、および特性に関して特定の基準を満たさなければなりません。エンドユーザーには、FDAガイドラインに準拠した方法で製品を使用する責任があることに注意が必要です。
また、食品および接触物質(FCS)の市販前通知を得ており、これは米国食品医薬品局の食品接触通知(FCN)に準拠しています。
米国農務省(USDA)は、連邦政府による検査を受けた食肉および家禽の加工工場で使用される機器、およびこれらの製品に使用される包装材料を管轄しています。
食肉および家禽の処理装置で使用されるプラスチック素材の承認は、個別に行われます。装置のコンポーネントとそれに使われる素材の適合性を管理するのは、機器メーカーの責任です。当社はご要望に応じて、USDA準拠としてリストされているMCAM製品の「保証書」を提供します。この書簡により、素材がFDA基準を満たしていることが保証されます。USDAの食品安全検査サービスで必要となる可能性のあるドキュメント作成もサポートいたします。
カナダ食品検査庁は、USDAに相当するカナダ政府機関です。 USDAと同様に、プラスチック素材は、一連の用途に対して材料ごとに承認されます。たとえば、Acetron®GPアセタールは、肉および家禽の加工用途での使用が承認されています。
3A-Dairyは、牛乳、チーズ、バター、アイスクリームの処理装置の建設に関する基準を提供する組織です。
この組織は、乳製品の生産およびプロセス装置で、食品に接触し、繰り返し使用する安全なプラスチック素材の要件を提示しています。プラスチック素材の承認基準は、3A規格#20に規定されています。基準には、洗浄性、細菌処理、繰り返し使用の条件、およびFD準拠が含まれます。素材の試験は、素材の供給業者によって行われることになっています。食品検査官の要求に応じて、裏付けとなる書類を用意する必要があります。
米国国立公衆衛生財団(NSF)は、米国のすべての飲料水(直接・間接的飲料水)の添加剤の規定を設定しています。提供する機器にNSFシンボルが表示されていれば、その製造業者は、特定の基準に従ってNSFにデバイス承認を申請しています。承認は、特定の用途に向けて完成したデバイスに対して発行されます。デバイスの承認を取得するには、デバイス内のすべてのコンポーネントが基準に準拠している必要があります。
食品加工機器のコンポーネントをNSF準拠にするためには、次の2つの方法があります。
NSFは、食品接触用途で使用されるプラスチックに関する数多くの規定を設けています。最も多く取り上げられ、また当社の製品の多くが準拠しているNSF標準は2つあります。
NSF STD 51と非常に似ていますが、原材料サプライヤーからの直接的なサポートが必要です。
USP(米国薬局方)クラス6は、非経口製剤の容器または付属品としての使用を目的としたプラスチック素材の適合性を規定しています。USPクラス6による適合性は、通常、医療機器メーカーに要求される基本要件です。
当社は、ライフサイエンス用途での使用を目的とした食品グレードの医療用材料を数多く製造しています。この製品は、三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズLSG(ライフサイエンスグレード)ブランドとして取り扱っております。詳細については、当社ライフサイエンス担当者までお問い合わせください。